歯茎の黒ずみの原因とは?考えられる理由と注意したいポイント

クローバー歯科クリニック豊中本町院 歯科医師 金子 浩康

歯茎の黒ずみの原因とは?

歯茎の黒ずみは、生活習慣・体質・お口の環境・歯科治療など、複数の要因が重なって起こることがあります。

鏡を見たときに、
「歯はきれいなのに、歯茎の色が黒ずんで見える」
「昔より歯茎が暗くなった気がする」
と感じたことはありませんか。

歯茎の黒ずみは、病気とは限らないケースも多い一方で、放置すると見た目の印象だけでなく、お口の健康状態を見誤る原因になることもあります。

この記事では、歯茎が黒ずんで見える主な原因を中心に、一般の方にもわかりやすく整理して解説します。

この記事はこんな方に向いています

  • 歯茎の色が気になっている方
  • 歯磨きはしているのに、歯茎がきれいに見えない理由を知りたい方
  • 病気なのか、体質なのか判断がつかず不安な方
  • 将来的な歯や歯茎の健康が気になる方

この記事を読むとわかること

  1. 歯茎が黒ずんで見える主な原因
  2. 黒ずみが起こりやすい生活習慣や環境
  3. 見た目だけの問題と注意すべきサインの違い
  4. 歯科医院でよく見られる歯茎の変化の背景

 

歯茎が黒ずんで見えるのはなぜですか?

歯茎の黒ずみは、色素の沈着、血流の変化、歯茎の厚みや透明度の変化など、複数の要素が関係して起こります。必ずしも一つの原因だけで起こるものではなく、年齢や生活習慣の影響が積み重なって現れるケースが多いのが特徴です。

歯茎の黒ずみは、色素沈着や血行不良などが重なって起こります。

歯茎は「歯を支える組織」であると同時に、非常にデリケートな粘膜です。皮膚と同じように、刺激や環境の変化に反応して色調が変わることがあります。

健康な歯茎は、一般的に薄いピンク色をしていますが、次のような条件が重なると暗く見えることがあります。

  • 歯茎の表面や内部に色素が増える
  • 血流が悪くなり、赤みが失われる
  • 歯茎が薄くなり、下の色が透ける

このように、歯茎の黒ずみは「汚れ」ではなく、体の反応や環境の結果として現れる色の変化と捉えると理解しやすくなります。

メラニン色素の沈着は歯茎の黒ずみの原因になりますか?

歯茎にも皮膚と同様にメラニン色素が存在しており、刺激を受けることで色素が増えることがあります。喫煙や慢性的な刺激が続くと、歯茎が茶色や黒っぽく見えることがあります。

メラニン色素の増加は、歯茎が黒ずむ大きな原因の一つです。

歯茎の黒ずみで多く見られる原因の一つが、メラニン色素の沈着です。メラニンは、紫外線や刺激から体を守るための色素で、歯茎にも存在しています。

メラニンが増えやすくなる要因には、次のようなものがあります。

  1. 喫煙習慣がある
    → タバコの煙は歯茎にとって強い刺激となり、防御反応として色素が増えやすくなります。
  2. 慢性的な刺激が加わっている
    → 強すぎる歯磨きや、不正咬合による歯茎への負担が続くと、刺激が蓄積します。
  3. 体質的に色素が出やすい
    → 肌の色と同様に、歯茎も個人差があり、生まれつき色が濃い方もいます。

これらが重なると、歯茎は次第に茶色や黒っぽい色に変化します。

箇条書きで挙げた要因は、単独でも影響しますが、複数が同時に存在すると色の変化が目立ちやすくなる傾向があります。そのため、生活習慣全体を見直す視点が重要になります。

血行不良や歯周病は歯茎の色に影響しますか?

歯茎の血流が低下すると、健康的な赤みが失われ、紫色や暗い色に見えることがあります。歯周病が進行すると、歯茎の炎症や組織の変化によって色調が変わる場合もあります。

血行不良や歯周病は、歯茎を暗く見せる原因になります。

歯茎の色は、血流の状態を反映しやすい部分です。血行が良いとピンク色に見えますが、血流が滞ると暗い色合いになります。

歯茎の血行が悪くなる原因として、以下が挙げられます。

  1. 歯垢が溜まりやすい状態が続いている
    → 歯垢による炎症が慢性化すると、血流が不安定になります。
  2. 歯周病が進行している
    → 歯茎の組織がダメージを受け、色や形が変化します。
  3. 口呼吸や乾燥
    → 歯茎の環境が悪化し、健康な状態を保ちにくくなります。

これらの状態が続くと、歯茎は赤みを失い、紫がかった色や黒っぽい印象になることがあります。

箇条書きに挙げた要因は、見た目の変化だけでなく、歯を支える力の低下にもつながります。そのため、色の変化は「見た目の問題」だけで判断せず、お口全体の状態を確認するサインとして捉えることが大切です。

被せ物や詰め物が歯茎の黒ずみに関係することはありますか?

金属を使用した被せ物や詰め物が入っている場合、時間の経過とともに歯茎の色が暗く見えることがあります。これは金属成分が歯茎に影響を与えるためです。

金属を使った治療は、歯茎の色に影響することがあります。

過去に治療した歯の周囲だけ歯茎が黒く見える場合、被せ物や詰め物の素材が関係していることがあります。

考えられる理由は次の通りです。

  1. 金属成分が歯茎に沈着する
    → 長期間使用することで、微量の金属が歯茎に影響することがあります。
  2. 歯茎が薄くなり、内側の色が透ける
    → 年齢や歯周病の影響で歯茎が下がると、内部の色が目立ちやすくなります。
  3. 境目が影になり、暗く見える
    → 被せ物の縁が歯茎に近いと、視覚的に黒ずんで見えることがあります。

これらの要因が重なると、治療した歯の周囲だけ色が違って見えることがあります。

箇条書きで挙げたように、素材そのものだけでなく、歯茎の状態や経年変化も関係しています。そのため、現在の治療が悪いとは限らず、「今の状態に合っているか」を見直す視点が重要です。

年齢や生活習慣は歯茎の黒ずみに影響しますか?

加齢によって歯茎の厚みや血流が変化し、色が暗く見えることがあります。また、睡眠不足やストレスなどの生活習慣も、歯茎の状態に影響を与えます。

年齢や生活習慣の積み重ねも、歯茎の色に影響します。

歯茎は年齢とともに、少しずつ変化します。皮膚と同じように、若い頃と全く同じ状態を保つのは難しくなります。

影響しやすい要因には、以下のような点があります。

  1. 加齢による歯茎が薄くなる
    → 歯茎が薄くなり、色が透けて見えやすくなります。
  2. ストレスや睡眠不足
    → 血行不良を招き、歯茎の色調に影響します。
  3. 食生活の偏り
    → 栄養バランスが崩れると、粘膜の健康が保ちにくくなります。

これらは日常生活の中で少しずつ積み重なり、歯茎の見た目に現れます。

箇条書きで示した要因は、歯茎だけでなく全身の健康状態とも連動しています。歯茎の色の変化は、生活習慣を見直すきっかけとして捉えることもできます。

歯茎の黒ずみは放っておいても大丈夫ですか?

見た目の変化だけで健康上の問題がない場合もありますが、歯周病などが隠れているケースもあります。自己判断せず、歯科医院で確認することが安心につながります。

歯茎の黒ずみは、原因を見極めることが大切です。

歯茎の黒ずみは、必ずしも治療が必要とは限りません。
ただし、次のような場合は注意が必要です。

  1. 以前より急に色が変わった
  2. 出血や腫れを伴っている
  3. 特定の歯の周囲だけ変色している

これらが当てはまる場合、歯茎の内部で変化が起きている可能性があります。

箇条書きで示したポイントは、歯茎からのサインと考えることができます。色の変化をきっかけに健診を受けることで、早い段階で問題に気づけることも少なくありません。

まとめ

歯茎の黒ずみは、メラニン色素の沈着、血行不良、歯周病、被せ物や詰め物の影響、年齢や生活習慣など、さまざまな要因が重なって起こります。

大切なのは、
「見た目だけで良し悪しを決めないこと」
「原因を一つに決めつけないこと」
です。

歯茎は、お口の健康状態を静かに映し出しています。色の変化に気づいたときは、ご自身の生活習慣やお口の環境を振り返る良い機会でもあります。

気になる場合は、早めに歯科医院で相談し、現在の状態を正しく知ることが、安心への第一歩につながります。